リスのプラスチック

News

2010年12月4日

お知らせ

「日本一の食品バイオ容器企業を目指し本格展開へ」をニュースリリースしました

日本一の食品バイオ容器企業を目指し本格展開へ

~100億円を投資して新工場を建設、新規に200億円の売上造成を図る~

 

リスパック株式会社(本社:岐阜県岐阜市)は、「安全・安心」と「地球環境への貢献」を目的に、かねてから、石化製プラスチック食品容器に変わるものとして「とうもろこし」等の植物を原料とする、いわゆる「植物由来のプラスチック食品容器」の開発を行ってまいりましたが、このたび、数年間にわたる試作、製品開発期間を終了し、下記により、日本一の食品バイオ容器企業目指して、本格的に事業展開に乗り出すことといたしました。
平成22年12月吉日



 

1.当社の「植物由来プラスチック」容器開発の経緯
1990年代後半頃から社内で環境に優しい素材開発の研究開始。
2005年ポリ衛協から我が国最初の「ポリ乳酸製真空成形品第一号」認定を受け、同年の「愛知万博」にて公式容器として採用され、「植物由来のプラスチック食品容器」の製造、販売事業を開始。以後、研究開発を重ねてまいりましたが、昨年10月に、専用の押出機、成形機の開発に成功し、今後の量産に向けての事業展開の目途が立ってまいりました。

一方で、世界的に地球環境保全の動きが急速に高まってきており、今後新規の需要が十分見込まれると判断、当社が永年蓄積してきた技術と経験をもとに、昨年4月に新設稼動いたしました最新鋭の関東工場で生産を開始し、「安全・安心と地球環境に貢献」できる将来性ある事業として取り組める目途が立ってきましたので、当社の中核事業として育成していくべく、新たに「バイオ営業部」を新設すると共に、数年以内に、さらに工場も新設追加し、新たな専用設備を導入して、業界トップの食品バイオ容器企業としてさらなる成長、発展を図り、本格的に事業展開していくことといたしました。

2.バイオパッケージング事業の基本戦略
来たる「循環型社会」に対応し、「安全・安心と環境」に対応できる食品バイオ容器のトップ企業として「CO2削減とサスティナビリティ社会の創造」を図って進化、発展し、未来の子供達の地球環境保全企業として貢献していくことといたします。

3.新たなビジネスモデル
従来の「石化」中心の「限りある資源の費消・節約型」モデルのプラスチック食品容器企業とは全く異なり、とうもろこしや、さとうきび等、植物由来を原料とする全く新しい素材によるプラスチック食品容器企業を目指し、いわゆる、『資源創造・循環&顧客開発型』の新しいビジネスモデルであり、「CO2削減とサスティナビリティ社会の創造」に貢献していくものであります。

4.市場の成長性予測と当社の事業展開構想
(1)成長性予測
「安全・安心と環境意識」の高まりから、数年後には現在の石化型プラスチック食品容器(72万トン:4,500億円)市場の少なくとも10%程度(72,000トン:430億円)は、本件の新しい素材に転換するものと予測しております。

(2)事業展開構想と課題 
当社は上記市場の半分程度のシェアーを確保し、日本一の食品バイオ容器企業としての体制を構築していくことといたします(36,000トン:210億円)。

今後の主な課題といたしましては以下のとおりです。
①新製品と顧客の開発による新たな市場の造成
②高衛生、高品質、高生産性を完備した技術ならびに生産体制の確立(関東工場新設Ⅱ期)
③原料調達の安定確保と調達の多様化。

(3)事業規模と投資金額(予測)
【事業規模】

 

プラスチック食品容器業界全体

うちバイオ食品容器

うち当社

現 在

数年後

現 在

数年後

現 在

数年後

生産数量

72万トン

68万トン

3千トン

72千トン

1.5千トン

36千トン

販売金額

4,500億円

4,300億円

18億円

430億円

9億円

210億円



【投資金額】約100億円
2013年に、親会社の岐阜プラスチック工業株式会社(本社:岐阜県岐阜市)が創立60周年を迎えますが、その頃に、関東工場Ⅱ期工事として工場の新設拡張に着手し、その2年後に完成させる予定であります。
以上

なお、本件については2010/12/22付け、日経新聞(全国版)の記事に紹介されました。